WEBサービスを運営している個人事業主にプライバシーマークは必要か?
プライバシーマークのセミナーに参加してみると、その参加者の多くは
企業の経営者の方や、社内のプライバシーマークの担当者の方です。
しかし、たまにですが個人事業主の方やこれから個人事業主として
起業する、といった方もいらっしゃいます。そして、そんな方が口を揃え
て言うのが「個人事業主でもプライバシーマークをとった方がいいか」
という疑問でした。
どうやらWEBサービスを運営してたり、システムやプログラムを開発した
りしている周りの企業や勤めていた会社がプライバシーマークを取得
していたので、信用を得るために必要ではないか、と考えられているよ
うです。
以前ご紹介した「プライバシーマークのメリット・デメリット」にも関連
してきますが、今回は『個人事業主とプライバシーマーク』について見て
いきましょう。
【いきなり結論:ほぼ不要です】
結論から申し上げると、これから個人事業主として起業される方は、
プライバシーマークは不要です。というよりまずプライバシーマークは法人
単位での認証なので、個人事業主では申請することすらできません。
それでは、最初から法人化してまで取得する必要があるか、という話
になりますが、おそらくその必要がないケースがほとんどだと思います。
ご存じの方も多いかと思いますが、法人として活動するのと個人事業
として活動するのではかかってくる税金が違います。そしてまだ十分な
売上がたっていないうちは個人事業主として事業を展開していった方
がいいでしょう。
まずは個人事業主として事業を起こし、ある程度の利益が出てきてから
法人成りする、といった流れが一般的だと思います。法人化すると法人
税の支払いが生じますからね。
ビジネスを行う上で、社会的信用を得たいなど、他に法人化するべき
理由があれば話は別ですが、プライバシーマークを取得するために法人
化する理由は全くないと言っていいと思います。
私はこれまで様々な業種の事業の立ち上げの現場に携わらせて頂き
ましたが、起業当初はまず"売上"です。
プライバシーマークの取得・維持には相応のコストがかかるため、取得する
ことでそのコストに見合う売上に"直結する場合に限り"検討する、という
形でいいと思います。しかし実際にはそのようなケースはほとんどありません。
事業が軌道にのってきて、取り扱う情報や組織内の人員が増えたり、
取引先の維持や拡大など明確な理由がでてくるまでは、焦る必要はない
と思います。
-追記-
個人事業の場合は基本的にプライバシーマークは不要、と言いましたが
一部の業種(官公庁などの入札案件がメインなど)においては起業当初
から必要となるケースもあるようです。
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